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「赤ひげ」 [こたきちの映画鑑賞]

「赤ひげ」1965年・日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/加山雄三/山崎努
(185分)

山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』を、黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した作品。
若き医師、保本(加山雄三)を主人公として、養生所の責任者である新出(三船敏郎)こと赤ひげと繰り広げられる物語である。原作も読んだが、原作よりもさらに様々な要素を、練りに練った脚本に仕上げていると感じた。
中でもとりわけ印象に残っているのは、新出が不在の夜、養生所の敷地の座敷牢に閉じ込められた狂女(香川京子)が保本の部屋に忍び込んでくる場面だ。何人もの男を殺した娘だが、話をしながら徐々に保本ににじり寄ってくる。その狂気の美しさに惑わされ隙を見せた保本が殺されかける。間一髪で赤ひげに救われるが、この狂女と保本との演技は、ワンカットの長回しであるが、徐々にテンションが上がり凄まじいほどの緊迫感を生み出している。
この作品には見所が沢山あるが、どのシークエンスも妥協を許さない緊張感があり、飽きることはない。まさに日本映画の良心と言おうか創り手の気迫がこもった名作だと思う。


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