「ブルーサンダー」 [こたきちの映画鑑賞]
「ブルーサンダー」1982年・アメリカ
監督:ジョン・バダム
出演:ロイ・シャイダー/ウォーレン・オーツ/キャンディ・クラーク
(109分)
映画館で観たとき本当にカッコいい映画だと思った。今の時代になり、テクノロジーは進化したが、この映画の面白さは少しも色あせていない。今回、DVDで見直して、逆にものすごく新鮮に感じた。無駄のない物語展開、キャラクターの性格もはっきりつけられていて、演技も自然でなじんでいる。
僕は、もともとヘリコプターが大好きで、操縦方法を調べたりしていた。このブルーサンダーなるヘリは今でも十分にカッコいい。乗ってみたいものだ。
クライマックスのビルの合間を飛び回ってのヘリ対ヘリの空中戦は素晴らしいテンションで盛りあがる。これ以上の迫力は滅多にあるものではない。
このシーン見たさに数回観てしまった。好きだなこういう映画って。
監督:ジョン・バダム
出演:ロイ・シャイダー/ウォーレン・オーツ/キャンディ・クラーク
(109分)
映画館で観たとき本当にカッコいい映画だと思った。今の時代になり、テクノロジーは進化したが、この映画の面白さは少しも色あせていない。今回、DVDで見直して、逆にものすごく新鮮に感じた。無駄のない物語展開、キャラクターの性格もはっきりつけられていて、演技も自然でなじんでいる。
僕は、もともとヘリコプターが大好きで、操縦方法を調べたりしていた。このブルーサンダーなるヘリは今でも十分にカッコいい。乗ってみたいものだ。
クライマックスのビルの合間を飛び回ってのヘリ対ヘリの空中戦は素晴らしいテンションで盛りあがる。これ以上の迫力は滅多にあるものではない。
このシーン見たさに数回観てしまった。好きだなこういう映画って。
「赤ひげ」 [こたきちの映画鑑賞]
「赤ひげ」1965年・日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/加山雄三/山崎努
(185分)
山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』を、黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した作品。
若き医師、保本(加山雄三)を主人公として、養生所の責任者である新出(三船敏郎)こと赤ひげと繰り広げられる物語である。原作も読んだが、原作よりもさらに様々な要素を、練りに練った脚本に仕上げていると感じた。
中でもとりわけ印象に残っているのは、新出が不在の夜、養生所の敷地の座敷牢に閉じ込められた狂女(香川京子)が保本の部屋に忍び込んでくる場面だ。何人もの男を殺した娘だが、話をしながら徐々に保本ににじり寄ってくる。その狂気の美しさに惑わされ隙を見せた保本が殺されかける。間一髪で赤ひげに救われるが、この狂女と保本との演技は、ワンカットの長回しであるが、徐々にテンションが上がり凄まじいほどの緊迫感を生み出している。
この作品には見所が沢山あるが、どのシークエンスも妥協を許さない緊張感があり、飽きることはない。まさに日本映画の良心と言おうか創り手の気迫がこもった名作だと思う。
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/加山雄三/山崎努
(185分)
山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』を、黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した作品。
若き医師、保本(加山雄三)を主人公として、養生所の責任者である新出(三船敏郎)こと赤ひげと繰り広げられる物語である。原作も読んだが、原作よりもさらに様々な要素を、練りに練った脚本に仕上げていると感じた。
中でもとりわけ印象に残っているのは、新出が不在の夜、養生所の敷地の座敷牢に閉じ込められた狂女(香川京子)が保本の部屋に忍び込んでくる場面だ。何人もの男を殺した娘だが、話をしながら徐々に保本ににじり寄ってくる。その狂気の美しさに惑わされ隙を見せた保本が殺されかける。間一髪で赤ひげに救われるが、この狂女と保本との演技は、ワンカットの長回しであるが、徐々にテンションが上がり凄まじいほどの緊迫感を生み出している。
この作品には見所が沢山あるが、どのシークエンスも妥協を許さない緊張感があり、飽きることはない。まさに日本映画の良心と言おうか創り手の気迫がこもった名作だと思う。
「ストーカー」 [こたきちの映画鑑賞]
「ストーカー」1979年・ソビエト
原作:ストルガツキー兄弟による小説『路傍のピクニック』
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー/アリーサ・フレインドリフ
(164分)
政府が立ち入り禁止にした区域ゾーン。しかし、ゾーンには願いが叶うという部屋があると噂されている。このゾーンへ厳重な警備をかいくぐって希望者を案内するのがストーカーと呼ばれる人々なのだ。
この作品では「水」をモチーフにして、独特のアングルと、場面ごとに大きく変化する色合いが特徴的。タルコフスキー監督特有の難解な台詞が続くので、人によっては飽きるかも知れない。とにかく水の表現が忘れられない程印象的な作品だと思う。
原作:ストルガツキー兄弟による小説『路傍のピクニック』
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー/アリーサ・フレインドリフ
(164分)
政府が立ち入り禁止にした区域ゾーン。しかし、ゾーンには願いが叶うという部屋があると噂されている。このゾーンへ厳重な警備をかいくぐって希望者を案内するのがストーカーと呼ばれる人々なのだ。
この作品では「水」をモチーフにして、独特のアングルと、場面ごとに大きく変化する色合いが特徴的。タルコフスキー監督特有の難解な台詞が続くので、人によっては飽きるかも知れない。とにかく水の表現が忘れられない程印象的な作品だと思う。
「惑星ソラリス」 [こたきちの映画鑑賞]
「惑星ソラリス」1972年・旧ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演;ナタリア・ボンダルチュク/ドナータス・バニオニス
(165分)
海の惑星ソラリスの海上ステーションと通信が途切れ、心理学者のクリスが調査に乗り出す。ステーションに到着したクリスが体験する出来事は、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡など、不可解な現象の数々であった。そしてそれは知性を持つ有機体である海が及ぼす影響だった。
SFでありながらあえてSFっぽさを感じさせない独特の重厚さがある。なぜかまったりした空気(液体の空気の様)の中で演じられている気すら感じられるのは私だけだろうか。
また、長い難解な台詞や、原作にはない地球での描写、ともすれば飽きてしまうシーンすら監督の狙いとみえるのは考えすぎか。最後のステーションと海のシーンで色々な考えが浮かぶ。
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演;ナタリア・ボンダルチュク/ドナータス・バニオニス
(165分)
海の惑星ソラリスの海上ステーションと通信が途切れ、心理学者のクリスが調査に乗り出す。ステーションに到着したクリスが体験する出来事は、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡など、不可解な現象の数々であった。そしてそれは知性を持つ有機体である海が及ぼす影響だった。
SFでありながらあえてSFっぽさを感じさせない独特の重厚さがある。なぜかまったりした空気(液体の空気の様)の中で演じられている気すら感じられるのは私だけだろうか。
また、長い難解な台詞や、原作にはない地球での描写、ともすれば飽きてしまうシーンすら監督の狙いとみえるのは考えすぎか。最後のステーションと海のシーンで色々な考えが浮かぶ。
「エイリアン」 [こたきちの映画鑑賞]
「エイリアン」1979年・アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:シガニー・ウィーバー/トム・スケリット/ヴェロニカ・カートライト/ハリー・ディーン・スタントン/ジョン・ハート/ヤフェット・コットー/イアン・ホルム
(118分)
映画館で都合7回も観てしまった。それまでのSF映画にありがちなどこかチープさは全くない。主人公のら搭乗している宇宙船は使い込まれた感じがする生活感のあるものでリアリティがあり、日常的に宇宙船を使用している感じが伝わる。エイリアンの卵が開いて中の幼虫が飛びついてくるシーンでは思わず身体を背けたりした。静と動のコントラストが恐怖感を煽る。この作品でのリプリー役のシガニー・ウィーバーは、今までになく斬新なキャラクターという感じがした。原作にあってカットされたシーンが残念。
監督:リドリー・スコット
出演:シガニー・ウィーバー/トム・スケリット/ヴェロニカ・カートライト/ハリー・ディーン・スタントン/ジョン・ハート/ヤフェット・コットー/イアン・ホルム
(118分)
映画館で都合7回も観てしまった。それまでのSF映画にありがちなどこかチープさは全くない。主人公のら搭乗している宇宙船は使い込まれた感じがする生活感のあるものでリアリティがあり、日常的に宇宙船を使用している感じが伝わる。エイリアンの卵が開いて中の幼虫が飛びついてくるシーンでは思わず身体を背けたりした。静と動のコントラストが恐怖感を煽る。この作品でのリプリー役のシガニー・ウィーバーは、今までになく斬新なキャラクターという感じがした。原作にあってカットされたシーンが残念。
「隠し砦の三悪人」 [こたきちの映画鑑賞]
「隠し砦の三悪人」1958年・日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/千秋実/藤原釜足/藤田進/志村喬/上原美佐
(139分)
とにかくこんな爽快な時代劇は初めてだった。冒頭から登場する百姓の太平と又七の欲の皮の突っ張った様のやりとりが全編を通して笑える。まさに一般庶民とはこんなものだと思える程世俗的なこの百姓ふたりを相手に軍資金を持って旅をするのだが、困難な状況から抜け出す設定が連続していて緊迫感たっぷり。秋月家の武将・真壁六郎太の槍でのアクションは、槍の技の仕掛合いで素晴らしい躍動感。さらなる困難な状況とそれを抜け出すアイデアは秀逸で緊張感たっぷりの面白さ。旅の間では庶民と同じ扱いの姫も、ラストシーンでお姫様に戻った雪姫のシーンはロングショットで、あえて雪姫のアップを使わないことにより百姓と武士の格の違いを出しているような気がする。
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/千秋実/藤原釜足/藤田進/志村喬/上原美佐
(139分)
とにかくこんな爽快な時代劇は初めてだった。冒頭から登場する百姓の太平と又七の欲の皮の突っ張った様のやりとりが全編を通して笑える。まさに一般庶民とはこんなものだと思える程世俗的なこの百姓ふたりを相手に軍資金を持って旅をするのだが、困難な状況から抜け出す設定が連続していて緊迫感たっぷり。秋月家の武将・真壁六郎太の槍でのアクションは、槍の技の仕掛合いで素晴らしい躍動感。さらなる困難な状況とそれを抜け出すアイデアは秀逸で緊張感たっぷりの面白さ。旅の間では庶民と同じ扱いの姫も、ラストシーンでお姫様に戻った雪姫のシーンはロングショットで、あえて雪姫のアップを使わないことにより百姓と武士の格の違いを出しているような気がする。
「2001年宇宙の旅」 [こたきちの映画鑑賞]
「2001年宇宙の旅」1968年・アメリカ
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
出演:キア・デュリア/ゲイリー・ロックウッド/ダグラス・レイン
SF映画(141分)
劇場で初めて観た時、面白いとは思ったがテーマが理解出来なかった。劇場の前にはあの巨大な黒いモノリスがでんと立っていて余計好奇心をくすぐる。猿人が道具を使うきっかけになったモノリス、そしてあの曲とのマッチングは強烈だった。
また、当時の科学水準でのリアルな宇宙飛行と宇宙ステーションとのドッキングがこれまた音楽と調和していて美しい。
木星に向かう船内でHAL9000が、音声を聞かれないようにして会話している宇宙飛行士の口の動きで内容を読み取るシーンは恐怖を感じた。
見所は沢山あるけれども、謎は謎のままでも良いのかも知れない。
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
出演:キア・デュリア/ゲイリー・ロックウッド/ダグラス・レイン
SF映画(141分)
劇場で初めて観た時、面白いとは思ったがテーマが理解出来なかった。劇場の前にはあの巨大な黒いモノリスがでんと立っていて余計好奇心をくすぐる。猿人が道具を使うきっかけになったモノリス、そしてあの曲とのマッチングは強烈だった。
また、当時の科学水準でのリアルな宇宙飛行と宇宙ステーションとのドッキングがこれまた音楽と調和していて美しい。
木星に向かう船内でHAL9000が、音声を聞かれないようにして会話している宇宙飛行士の口の動きで内容を読み取るシーンは恐怖を感じた。
見所は沢山あるけれども、謎は謎のままでも良いのかも知れない。
「アンジェラ(Angel-A)」 [こたきちの映画鑑賞]
「アンジェラ(Angel-A)」2005年・フランス
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:リー・ラスムッセン/ジャメル・ドゥブーズ
ドラマ(90分)
全編モノクロながら、その美しさは息をのむほど素晴らしい効果をあげている。主人公のアンドレはどうしょうもない男だが、自分よりずっと背の高い美女アンジェラに恋をしてしまう。なんて書くとなんともチープな感じになってしまうが、観たら解る通りふたりの出会いのシチュエーションから思わず引き込まれてしまう。物語がシンプルなだけにキャラクターが浮き彫りになる。大人の恋物語或いはメルヘンに近いかも。このふたりのやりとりが、実に絶妙におかしくもあり、時には切なくもある。原題を見るとエンジェルとも読めるのは気のせいだろうか。とにかく、ハリウッドにはない味がたまらない作品になっていると思う。リュック・ベッソン監督のファンとしては「ニキータ」1990年、「レオン」1994年と共に心に残る。
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:リー・ラスムッセン/ジャメル・ドゥブーズ
ドラマ(90分)
全編モノクロながら、その美しさは息をのむほど素晴らしい効果をあげている。主人公のアンドレはどうしょうもない男だが、自分よりずっと背の高い美女アンジェラに恋をしてしまう。なんて書くとなんともチープな感じになってしまうが、観たら解る通りふたりの出会いのシチュエーションから思わず引き込まれてしまう。物語がシンプルなだけにキャラクターが浮き彫りになる。大人の恋物語或いはメルヘンに近いかも。このふたりのやりとりが、実に絶妙におかしくもあり、時には切なくもある。原題を見るとエンジェルとも読めるのは気のせいだろうか。とにかく、ハリウッドにはない味がたまらない作品になっていると思う。リュック・ベッソン監督のファンとしては「ニキータ」1990年、「レオン」1994年と共に心に残る。
「プライベート・ライアン」 [こたきちの映画鑑賞]
「プライベート・ライアン」1998年・アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/エドワード・バーンズ/マット・デイモン
戦争映画(170分)
ノルマンディー上陸作戦での突撃前の兵士達、彼らの緊張が一気にこの時代の背景を感じさせ、作戦の開始と共に嫌でも戦争のリアリティが伝わってきます。この映画は、ラストシーンでのライアンの気持ちそのままに、生きていることの重みを伝えているのではないでしょうか。
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/エドワード・バーンズ/マット・デイモン
戦争映画(170分)
ノルマンディー上陸作戦での突撃前の兵士達、彼らの緊張が一気にこの時代の背景を感じさせ、作戦の開始と共に嫌でも戦争のリアリティが伝わってきます。この映画は、ラストシーンでのライアンの気持ちそのままに、生きていることの重みを伝えているのではないでしょうか。
プライベート・ライアン アドバンスト・コレクターズ・エディシ [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
「グリーンマイル」 [こたきちの映画鑑賞]
「グリーンマイル」1999年・アメリカ
監督:フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス
ドラマ(188分)
初めスティーヴン・キングの原作とは、全く知らずに観てしまいました。この映画を観てから原作を読みました。そして、また見直しました。この長尺にも関わらず、描かれる人物の描写に共感を抱き、飽きることはありませんでした。ドラマは人が居るところにあることを感じさせる映画だと思います。いくつかのシーンでこらえきれずに涙が出てしまいました。あとネズミのジングルスの演技も良かった。見終わったあと、私自身も、人生というグリーンマイルを歩いているだと感じて、また涙したのでした。
監督:フランク・ダラボン
出演:トム・ハンクス
ドラマ(188分)
初めスティーヴン・キングの原作とは、全く知らずに観てしまいました。この映画を観てから原作を読みました。そして、また見直しました。この長尺にも関わらず、描かれる人物の描写に共感を抱き、飽きることはありませんでした。ドラマは人が居るところにあることを感じさせる映画だと思います。いくつかのシーンでこらえきれずに涙が出てしまいました。あとネズミのジングルスの演技も良かった。見終わったあと、私自身も、人生というグリーンマイルを歩いているだと感じて、また涙したのでした。