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アニメ制作プロデューサー関連簡略フローチャート [趣味]

こちらも1995年に制作プロデューサー関連簡略フローチャートを作成しました。
やはりセルアニメ時代のものなので、デジタル化にあたり変化した部分もありますが、
仕事の全体の流れはこれで理解できると思います。

seisaku.png

制作はすべてのアニメ制作のパートに関わります。
最も基本的な制作の姿勢を書いてみました。

【アニメーション制作の基本】
アニメーション制作においては、どのパートもみな等しく重要である。
特定のパートが他より重要とかいうのは、まったくのナンセンスである。
すべてのパートがそれぞれの力を十分に発揮するということが重要なのだ。
その作品製作全体に関わっているのが、
制作プロデュサー、監督、制作担当デスク(制作進行)であるというだけのことで、
彼等とて善きスタッフなくしてはアニメーションを創ることは出来ない。
故に間違っても「使ってやる」といった意識は持たないこと。
作品の制作をスムーズに運ぶため人間関係には注意を要する。
また各パート全体に関わりあう立場のスタッフは、
全体的なバランスの取れた見方を必要とする。
各パートの責任者も同様である。


【スタッフ選考の重要性】
「特に作品の質~内容を決定付ける3大スタッフ」
1)監督~作品の方向づけ映像としての統一感。
2)作画監督~キャラクターの魅力、存在感。
3)美術監督~作品内容と背景の調和・色彩的世界観。
 ~あくまでも作品内容に合った人選を目的とするべきである。


【制作のチェック・ポイント】
●考える制作
常に先の展開を考えて行動、その場限りの考え方は危険である。
また約束したことについてはしっかりとフォローすること。
そして信頼出来る制作であること。
●必要なものは遅滞なく揃える
作画打合せの時に設定がないとか、サブキャラがまだ出来ていないとか、
前の話数と共通の小道具などがないとかといったことは、
スケジュールなどを遅らせる格好の言い訳にされるので、
積極的に上げてもらうこと。
●自分の役割を把握
制作は受け身になってしまうと、スケジュールが守れずに、
作品の質を落とす事態になるので、自分の役割の重要性をしっかり認識しておく。
●作品の内容を知る
シナリオ及び絵コンテはかならず目を通しておき、
コンテ作成中から用意出来るものは準備する。
必要なら監督から設定の一覧表などを出してもらって、
発注のセッティングをする。
全体に目を配り滞っている作業がないかよくチェックのこと。
作画打合せには、キャラ表や背景設定などをきちんと用意する。
監督によっては設定を作ってからコンテ作業をする場合もあるので相談のこと。
●必要なものは絶対揃える
シリーズ物では、各話に共通のものが多いので、
キャラクター合わせや小道具、背景設定など必要なものは事前に揃えておくこと。
色指定も同様。
こういう共通のものは絶対に作画打合せの時に揃えておかないと、
意図しないものが上がって来たり、
こないからといってスケジュールを遅らせたりする理由にされる。
続きの話で小物のデザインや色が違っているなどは、
作品としての基本を崩すので論外である。

制作と製作は違いますのでご注意ください。

この図表と文章を掲載転用すること禁止いたします。


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