「愛に時間を」/ロバート・A・ハインライン [こたきちの図書室]
題名:「愛に時間を」
作者:ロバート・A・ハインライン
ハインラインは僕の最も好きなSF作家です。翻訳されているものはかなり読んでいます(ジュブナイル物含め)。
この作品では涙が出て止まりませんでした。中でも長命人であるラザルス・ロングが限りある命の女性と結婚し年齢を重ねていく。ラザルスは年を取らないのだが、女性はどんどん年をとっていく。年老い醜くなった彼女の死に際で、彼はそれでも愛していると告げるのだ。出会ったときのあの気持ちのまま、変わらない愛は続いていたというエピソード、まさに理想の愛かも知れない。ハードカバーで、二段組みでしかも700ページはある大作だが、キャラクターの魅力と人間味溢れる描写は最後まで持続するのだ。
ハインラインの作品は、どれをとっても大変に解りやすく読みやすい。一番好きな作品を挙げるとしたら、この「愛に時間を」と「月は無慈悲な夜の女王」を真っ先に挙げる。「月は無慈悲な夜の女王」は、月基地のコンピュターが人格を持って、革命に手を貸す、そして革命が終わったとき自らコンタクトを絶つ、という心憎い設定でホロッとさせる。たかだか電子回路の頭脳に人間味を感じてしまう。これが作者の優しさだと思う。実に良い!!
他にも「フライディ」「ヨブ」「悪徳なんか怖くない」「宇宙の戦士」「獣の数字」「メトセラの子ら」「人形使い」「夏への扉」みんな大好き!!
作者:ロバート・A・ハインライン
ハインラインは僕の最も好きなSF作家です。翻訳されているものはかなり読んでいます(ジュブナイル物含め)。
この作品では涙が出て止まりませんでした。中でも長命人であるラザルス・ロングが限りある命の女性と結婚し年齢を重ねていく。ラザルスは年を取らないのだが、女性はどんどん年をとっていく。年老い醜くなった彼女の死に際で、彼はそれでも愛していると告げるのだ。出会ったときのあの気持ちのまま、変わらない愛は続いていたというエピソード、まさに理想の愛かも知れない。ハードカバーで、二段組みでしかも700ページはある大作だが、キャラクターの魅力と人間味溢れる描写は最後まで持続するのだ。
ハインラインの作品は、どれをとっても大変に解りやすく読みやすい。一番好きな作品を挙げるとしたら、この「愛に時間を」と「月は無慈悲な夜の女王」を真っ先に挙げる。「月は無慈悲な夜の女王」は、月基地のコンピュターが人格を持って、革命に手を貸す、そして革命が終わったとき自らコンタクトを絶つ、という心憎い設定でホロッとさせる。たかだか電子回路の頭脳に人間味を感じてしまう。これが作者の優しさだと思う。実に良い!!
他にも「フライディ」「ヨブ」「悪徳なんか怖くない」「宇宙の戦士」「獣の数字」「メトセラの子ら」「人形使い」「夏への扉」みんな大好き!!
「リングワールド」/ラリイ・ニーヴン [こたきちの図書室]
題名:「リングワールド」
作者:ラリイ・ニーヴン
宇宙に浮かぶリング状の惑星?というとんでもない設定もユニークだが、探険隊の構成も異星人に美女という取り合わせが面白い。いわゆるスペース・オペラに最新の科学情報で味つけしたエンターテイメントな作品。リング・ワールドの謎解きも面白いが、探険隊の個性の違いによる漫才的なノリが面白い。
ラリイ・ニーヴンは、大変面白くユニークなSFを沢山出しています。中でもジャック・バーネルとの共作があなどれない!初めて彼らを意識して読み漁ったのが「神の目の小さな塵」で、この異星人との戦いは、実にユニーク。ちょっとスタートレック的な雰囲気(あくまでもフンイキ)の部分もありすごく楽しめた。
それ以外にも「悪魔のハンマー」での巨大彗星が落ちた後のサバイバルの凄まじさや、「降伏の儀式」のゾウに似た異星人との戦いもカルチャー・ショックだった。また「魔法の国が消えて行く」での魔法とは”マナ”という物質により使えるという設定も新鮮だった。
どの作品もアイデアがばっぐんに良く料理の仕方が巧み!!いずれもエンターティメント性がある。
作者:ラリイ・ニーヴン
宇宙に浮かぶリング状の惑星?というとんでもない設定もユニークだが、探険隊の構成も異星人に美女という取り合わせが面白い。いわゆるスペース・オペラに最新の科学情報で味つけしたエンターテイメントな作品。リング・ワールドの謎解きも面白いが、探険隊の個性の違いによる漫才的なノリが面白い。
ラリイ・ニーヴンは、大変面白くユニークなSFを沢山出しています。中でもジャック・バーネルとの共作があなどれない!初めて彼らを意識して読み漁ったのが「神の目の小さな塵」で、この異星人との戦いは、実にユニーク。ちょっとスタートレック的な雰囲気(あくまでもフンイキ)の部分もありすごく楽しめた。
それ以外にも「悪魔のハンマー」での巨大彗星が落ちた後のサバイバルの凄まじさや、「降伏の儀式」のゾウに似た異星人との戦いもカルチャー・ショックだった。また「魔法の国が消えて行く」での魔法とは”マナ”という物質により使えるという設定も新鮮だった。
どの作品もアイデアがばっぐんに良く料理の仕方が巧み!!いずれもエンターティメント性がある。
「リリス」(上・下)/ジョージ・マクドナルド [こたきちの図書室]
「エルフランドの王女」/ロード・ダンセイニ [こたきちの図書室]
〈プリデイン物語〉1~5/ロイド・アリグザンダー [こたきちの図書室]
題名:〈プリデイン物語〉1~5
「タランと角の王」「タランと黒い魔法の釜」「タランとリールの城」「旅人タラン」「タラン・新しき王者」
作者:ロイド・アリグザンダー
いわゆるファンタジーの基本がすべてこの作品にはあります。小学生上級とありますが、大人が読んでも夢中になれるストーリーのある作品です。興味深いのは善と悪、生と死、愛と平和などすべてが対比されていて、なかなか考えさせられる要素があることでしょうか。ただ単にエンターティメントとして冒険だけを追い、見た目の派手さだけしか描かない映像では、真のファンタジーとは言えないと思う。
「タランと角の王」「タランと黒い魔法の釜」「タランとリールの城」「旅人タラン」「タラン・新しき王者」
作者:ロイド・アリグザンダー
いわゆるファンタジーの基本がすべてこの作品にはあります。小学生上級とありますが、大人が読んでも夢中になれるストーリーのある作品です。興味深いのは善と悪、生と死、愛と平和などすべてが対比されていて、なかなか考えさせられる要素があることでしょうか。ただ単にエンターティメントとして冒険だけを追い、見た目の派手さだけしか描かない映像では、真のファンタジーとは言えないと思う。
タランと角の王 (児童図書館・文学の部屋 プリデイン物語 1)
- 作者: ロイド・アリグザンダー
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1972/01
- メディア: 単行本
「ムレムの書」〈タルウェの旅立ち〉/ビル・フォーセット&ニール・ランダル [こたきちの図書室]
題名:「ムレムの書」〈タルウェの旅立ち〉
作者:ビル・フォーセット&ニール・ランダル
猫キャラクターが人間の格好で繰り広げる冒険一大絵巻とでもいいましょうか…猫だからこその芝居やビジュアルもあり、色気もあり、姑息な陰謀やら暗躍やらこの手の物語にはおきまりの事項が、キャラクターゆえになんやらユーモアたっぷりでいい味を出している。ちょっと病弱な感じの猫とか、豪胆な猫とかキャラクターの多彩さが楽しい。猫型のくせにカッコいい!!
作者:ビル・フォーセット&ニール・ランダル
猫キャラクターが人間の格好で繰り広げる冒険一大絵巻とでもいいましょうか…猫だからこその芝居やビジュアルもあり、色気もあり、姑息な陰謀やら暗躍やらこの手の物語にはおきまりの事項が、キャラクターゆえになんやらユーモアたっぷりでいい味を出している。ちょっと病弱な感じの猫とか、豪胆な猫とかキャラクターの多彩さが楽しい。猫型のくせにカッコいい!!
ムレムの書〈1〉タルウェの旅立ち (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ビル フォーセット
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1990/11
- メディア: 文庫
ムレムの書〈2〉クラグスクロウの勇者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ビル フォーセット
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/02
- メディア: 文庫
ムレムの書〈3〉辺境の守護者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ピーター モーウッド
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/05
- メディア: 文庫
ムレムの書〈4〉聖跡を赴く者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: マシュー・J. コステロ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/08
- メディア: 文庫
ムレムの書〈5〉ティゼールの魔術師 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: マシュー・J. コステロ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/11
- メディア: 文庫
ムレムの書〈6〉白いダンサーの祈り (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ジャック ラヴジョイ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1992/03
- メディア: 文庫
「終わりなき戦い」/ジョー・ホールドマン [こたきちの図書室]
ゲド戦記 I 「影との戦い」/アーシュラ・K・ル=グウィン [こたきちの図書室]
題名:ゲド戦記 I 「影との戦い」/ゲド戦記 Ⅱ 「こわれた腕輪」/ゲド戦記 Ⅲ 「さいはての島へ」他
作者:アーシュラ・K・ル=グウィン
魔法を使うには本当の名前が必要という設定が新鮮だった。本当の名前、それは例えば竜を支配しようとするならば、その竜の本当の名前を知ればいい。海をコントロールしようとするならば、太古に海が生まれたときにつけられた原初の名前を知ればよい。同じように魔法使いにとって本当の名前は明かすことの出来ないもの。知られてしまうと他人操られてしまうから。主人公ゲドも例外ではない。
何気ない日常の描写が絵画のよに印象的で、物語の語り部としての作者の世界が広がる。「愛」も物語の不変のテーマなら「生」と「死」もまた永遠のテーマなのだ。
作者:アーシュラ・K・ル=グウィン
魔法を使うには本当の名前が必要という設定が新鮮だった。本当の名前、それは例えば竜を支配しようとするならば、その竜の本当の名前を知ればいい。海をコントロールしようとするならば、太古に海が生まれたときにつけられた原初の名前を知ればよい。同じように魔法使いにとって本当の名前は明かすことの出来ないもの。知られてしまうと他人操られてしまうから。主人公ゲドも例外ではない。
何気ない日常の描写が絵画のよに印象的で、物語の語り部としての作者の世界が広がる。「愛」も物語の不変のテーマなら「生」と「死」もまた永遠のテーマなのだ。
「スペルシンガー」(スペルシンガー・サーガ シリーズ〉/アラン・ディーン・フォスター [こたきちの図書室]
題名:「スペルシンガー」(スペルシンガー・サーガ シリーズ〉
作者:アラン・ディーン・フォスター
ジョン・トムときたらしょうもないキャラで情けなくなっちゃうが、ブッとぼけたカワウソのマッジがチンピラっぽくていい。敵と戦うのは鍛えられた鋼鉄の剣ではなく歌が魔法のスペルになるという、この手の物語ではなんとも不安定?な武器であることが面白い。ビジュアルに観せ、音楽で聴かせるといった見せ場ありの洒落たギャグがなんとも滑稽。シリーズ毎にキャラクターの魅力がどんどん増すし、話のほうもかなりぶっ飛んだ展開を見せる。ジョンの奏でる唄には結構知っているものが出てくるので、余計に可笑しい。ジミヘンやビートルズ、ビーチボーイズ何でもありで、敵の魔法使いと戦うのだから、ライヴのバトルというところか。
作者:アラン・ディーン・フォスター
ジョン・トムときたらしょうもないキャラで情けなくなっちゃうが、ブッとぼけたカワウソのマッジがチンピラっぽくていい。敵と戦うのは鍛えられた鋼鉄の剣ではなく歌が魔法のスペルになるという、この手の物語ではなんとも不安定?な武器であることが面白い。ビジュアルに観せ、音楽で聴かせるといった見せ場ありの洒落たギャグがなんとも滑稽。シリーズ毎にキャラクターの魅力がどんどん増すし、話のほうもかなりぶっ飛んだ展開を見せる。ジョンの奏でる唄には結構知っているものが出てくるので、余計に可笑しい。ジミヘンやビートルズ、ビーチボーイズ何でもありで、敵の魔法使いと戦うのだから、ライヴのバトルというところか。
スペルシンガー (ハヤカワ文庫FT―スペルシンガー・サーガ)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1993/01
- メディア: 文庫
困りものの魔法の楽器―スペルシンガー・サーガ〈6〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/02
- メディア: 文庫
わがままな魔術師 (ハヤカワ文庫 FT―スペルシンガー・サーガ (245))
- 作者: アラン・ディーン・フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
頭の痛い魔法使い (ハヤカワ文庫FT―スペルシンガー・サーガ)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1994/08
- メディア: 文庫
不機嫌な魔界の旅人―スペルシンガー・サーガ〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
「サンダリング・フラッド」/ウィリアム・モリス [こたきちの図書室]
題名:「サンダリング・フラッド」 妖精文庫
作者:ウィリアム・モリス
この作品には、すっかり感動し、涙がでて困りました!!旅の間にお互いに少年・少女からだんだん大人へと成長して行くのですが、想いはどんなに遮るものがあろうとずっと変わらない!!
作者:ウィリアム・モリス
この作品には、すっかり感動し、涙がでて困りました!!旅の間にお互いに少年・少女からだんだん大人へと成長して行くのですが、想いはどんなに遮るものがあろうとずっと変わらない!!
サンダリング・フラッド―若き戦士のロマンス (平凡社ライブラリー)
- 作者: ウィリアム モリス
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1995/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
サンダリング・フラッド (1978年) (妖精文庫〈12〉)
- 作者: ウィリアム・モリス
- 出版社/メーカー: 月刊ペン社
- 発売日: 1978/07
- メディア: 文庫