レンタルDVD店にて [つれづれ帳]
~私の体験記~
ある日、レンタルDVD店に行きました。そこの新作コーナーの先にちょっとした小部屋があり、何故か暖簾がさがっています。何だろうと暖簾をくぐるとそこはAVコーナーになっていました。
これは賢い方法だと感心しました。これなら周囲に気兼ねしないし、恥ずかしくなく選ぶ事が出来ますね。で、私も社会見学をかねて中に入りました。先客で30代後半の方が居ましたが、互いに目を合わさずに、暗黙の了解みたいな感じで無視します。いやぁ、沢山ありますね。最近はAVといっても本当に女の子が可愛いです。あ、これも社会見学ですから。あちこち目移りしつつ眺めていると、小さな女の子の声が聞こえました。
「パパみっけ!」と5才ぐらいの女の子がさっきの30代後半の方に飛びつきました。私は紳士なので、とっさに後ろを向き見てないフリをしました。だが、目の端ではしっかり見てました。「パパこれなあに」とか、あどけなく話しかけています。パパさんはうろたえ気味で、娘を抱き上げて「ごめんごめん、あっちに行こうね」と連れ出そうとしています。抱き上げたとき女の子が突然「パパぁ!このお姉ちゃんのおっぱい、ママよりおっきぃ!!」と大声で言いました。パパは慌てて娘の口を押さえて暖簾をくぐって出て行きました。
私はその間、笑いそうなのを堪えるのに必死でした。息をしないで笑うのを我慢しました。とうとう苦しくなって座り込んでしまいました。とにかくその場ではなんとか笑いを堪えました。笑いの痙攣が治まって店の外に出て帰る途中、歩きながらつい思い出し笑いで本当にゲラゲラ笑ってしまいました。前からきた自転車のおばさんが、変な顔をして避けていきました。いやぁ社会見学って面白いですね。そういえば何も借りてこなかった‥‥。
「ラプソディ-血脈の子-」(上・下)/エリザベス・ヘイドン [こたきちの図書室]
「鳥姫伝」/バリー・ヒューガート [こたきちの図書室]
「アルジャーノンに花束を」/ダニエル・キイス [こたきちの図書室]
作者:ダニエル・キイス
この有名な物語を、私としては単なるSF小説としたくない。経過報告のかたちで語られる一人称では、初め間違いだらけの文章が、だんだん知的になって行く。この語り口が効果的であり、主人公の気持が素直に語られている。短編の方を読んでいたが、長編版がハードカバーで出たのでそちらも読んだ。作者の中の何かがはじけたと言おうか、単なる焼直しとは違う盛り上げがあり、恋愛小説の読後に似ていた。ここではSFという要素はスパイスだと思う。だんだん天才になる気持、そして、だんだん退化していく気持、好きになる気持、みな切ないほどに心に残る。「アルジャーノンに花束を」の台詞が痛々しくもすべてを語っている。
〈海の男/ホーンブロワー・シリーズ〉1~12巻/セシル・スコット・フォレスター [こたきちの図書室]
作者:セシル・スコット・フォレスター
いわゆる海洋冒険小説で帆船(戦艦)が大活躍する。それまで帆船が出ている本格的な物語は、全く読んでいなかったので非常に新鮮だった。
主人公であるホーンブロワーは、英国海軍士官候補生から手柄を立てて、だんだん昇進していく。主人公の成長が楽しみでもあり海軍での階級の重さも痛感する。また、彼自身の悩みや苦悩、痛み、愛情など、人間としてのホーンブロワー自身が描かれていて、読みどころになっている。当時の帆船(戦艦)では、艦長は絶対的な存在であり人間としての資質を強く問われる。ホーンブロワーは人の情を知り、人を蔑まず、人にやる気を起こさせる等々、そういった心の持ち主に拍手を送りたい。しかしこのホーンブロワーは艦長になっても大時化の時は船酔いするのだから余計に親近感が湧く。
他に、海での戦闘態勢、航路の取り方、大砲の打ち方、帆の張り方、帆船独特の名称、食料、怪我は致命的になりうるなど、面白い要素がたっぷり描かれている。
パナマの死闘 (ハヤカワ文庫 NV 80 海の男ホーンブロワー・シリーズ 5)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1974/11
- メディア: 文庫
セーヌ湾の反乱 ハヤカワ文庫 NV 138 海の男ホーンブロワー・シリーズ 9
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/04
- メディア: 文庫
決戦バルト海 (ハヤカワ文庫 NV 124 海の男ホーンブロワーシリーズ 8)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/10
- メディア: 文庫
海軍士官候補生 (ハヤカワ文庫 NV 36 海の男 ホーンブロワーシリーズ 1)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1973/02
- メディア: 文庫
海軍提督ホーンブロワー (ハヤカワ文庫 NV 172海の男 ホーンブロワーシリーズ 10)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/05
- メディア: 文庫
砲艦ホットスパーハヤカワ文庫 NV 59 海の男ホーンブロワー・シリーズ 3
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1974/01
- メディア: 文庫
トルコ沖の砲煙 (ハヤカワ文庫 NV 70 海の男ホーンブロワー・シリーズ 4)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1974/06
- メディア: 文庫
スペイン要塞を撃滅せよ (ハヤカワ文庫 NV 58 海の男ホーンブロワーシリーズ 2)
- 作者: セシル・スコット・フォレスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1973/12
- メディア: 文庫
「竜と竪琴師」/アン・マキャフリイ [こたきちの図書室]
作者:アン・マキャフリイ/小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫SF1618
大好きな竪琴師ノ長ロビントンの半生が描かれています。何時もながらの目の前に絵が浮かぶような、色彩まで感じられる筆致に圧倒されます。竜と隙間に入るときのゾクゾク感も健在です。ロビントンの性格が気持ちよく描かれています。そして、それを支える生活もしっかりと描かれています。本編ではすでに亡きロビントン師ですが、彼の生い立ちを目の当たりにすると、なんか涙が出ます。本当に好人物でした。偉大な才能を発揮しパーンの歴史に刻まれる人物として、その心の豊かさを竪琴にのせて奏でてくれたら、これこそ最高の心への癒しとなりましょう。読了して暫く目を閉じて、パーンの物語全体を思うと、師の偉大さが胸に響きます。僕にとってこれはそういう作品でした。
「膚の下」(上・下)/神林長平 [こたきちの図書室]
「ダーク・タワー」 I~VII(文庫全16冊)/スティーヴン・キング [こたきちの図書室]
「イマジカ」 1~4/クライヴ・バーカー [こたきちの図書室]
作者:クライヴ・バーカー/訳:加藤洋子(扶桑社ミステリー刊)
いやぁ、読んでぶっ飛んだ!SF、ファンタジー、ミステリーとかのジャンル分けは意味がない、圧倒的な世界観。長さが苦にならない密度の濃い、イマジネーション溢れる色彩感にまさに圧倒されたのだ。読みやすい翻訳がさらに深く物語にのめり込む要素にもなっている。
ごく最近になって、「ヘルレイザー」という映画の監督もやっていることを知った。この映画は観ていたのにまったく気づかなかった。こちらも、なにかストレンジな感じのする強烈な映画だった。こちらは、観る人によっては拒否反応の起きるかもしれない。
「名探偵のコーヒーのいれ方」/クレオ・コイル [こたきちの図書室]
「名探偵のコーヒーのいれ方」「事件の後はカプチーノ」「秋のカフェ・ラテ事件」
作者:クレオ・コイル/小川敏子訳(ランダムハウス講談社刊)
ビレッジブレンドという老舗のコーヒー・ハウスのマネージャー、クレアが主人公のライトな推理小説シリーズ。なんと云ってもコーヒー好きにはたまらない。まるでコーヒーの香りがするような描写がオシャレだ。コーヒーに関係したレシピも載っている。クレアの迷探偵ぶりに、周りの人々が振り回されるのも面白いが、元夫とのやりとり、娘に対する心配、新しいボーイフレンドやら、彼女の日常を取り囲む人物との出来事が、犯人捜しにブレンドされていてスムーズに読める。
名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: クレオ・コイル
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/10/02
- メディア: 文庫
危ない夏のコーヒー・カクテル [コクと深みの名推理] (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: クレオ コイル
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
事件の後はカプチーノ [コクと深みの名推理2] (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: クレオ・コイル
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/03/31
- メディア: 文庫
秋のカフェ・ラテ事件 [コクと深みの名推理3] (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: クレオ コイル
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: 文庫
「ハリー・ポッターと死の秘宝」㊤㊦/J.K.ローリング [こたきちの図書室]
作者:J.K.ローリング
ハリー・ポッターのシリーズ最終巻となる第7巻目です。初めて第1巻を読んでから、なんと10年近くこのシリーズに付き合って来たことになります。第1巻ではまだ幼かったハリー・ポッターも、巻を重ねる毎に成長し、ついに最後の対決を迎えます。期待を裏切ることなく最終巻にふさわしい物語です。すべての謎が明らかにされ、最後の壮絶な戦いが展開します。特に第33章はこの物語の核になっています。すべての巻に「愛」がありました。この最終巻にも「愛」があります。両親の愛、家族の愛、友情、誰かを好きになる、自己愛、秘めたる愛、そしてなによりも作者の愛情がこもった作品ではないでしょうか。良かったです。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
- 作者: J. K. ローリング
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: ハードカバー
「ブルーサンダー」 [こたきちの映画鑑賞]
監督:ジョン・バダム
出演:ロイ・シャイダー/ウォーレン・オーツ/キャンディ・クラーク
(109分)
映画館で観たとき本当にカッコいい映画だと思った。今の時代になり、テクノロジーは進化したが、この映画の面白さは少しも色あせていない。今回、DVDで見直して、逆にものすごく新鮮に感じた。無駄のない物語展開、キャラクターの性格もはっきりつけられていて、演技も自然でなじんでいる。
僕は、もともとヘリコプターが大好きで、操縦方法を調べたりしていた。このブルーサンダーなるヘリは今でも十分にカッコいい。乗ってみたいものだ。
クライマックスのビルの合間を飛び回ってのヘリ対ヘリの空中戦は素晴らしいテンションで盛りあがる。これ以上の迫力は滅多にあるものではない。
このシーン見たさに数回観てしまった。好きだなこういう映画って。
「愛に時間を」/ロバート・A・ハインライン [こたきちの図書室]
作者:ロバート・A・ハインライン
ハインラインは僕の最も好きなSF作家です。翻訳されているものはかなり読んでいます(ジュブナイル物含め)。
この作品では涙が出て止まりませんでした。中でも長命人であるラザルス・ロングが限りある命の女性と結婚し年齢を重ねていく。ラザルスは年を取らないのだが、女性はどんどん年をとっていく。年老い醜くなった彼女の死に際で、彼はそれでも愛していると告げるのだ。出会ったときのあの気持ちのまま、変わらない愛は続いていたというエピソード、まさに理想の愛かも知れない。ハードカバーで、二段組みでしかも700ページはある大作だが、キャラクターの魅力と人間味溢れる描写は最後まで持続するのだ。
ハインラインの作品は、どれをとっても大変に解りやすく読みやすい。一番好きな作品を挙げるとしたら、この「愛に時間を」と「月は無慈悲な夜の女王」を真っ先に挙げる。「月は無慈悲な夜の女王」は、月基地のコンピュターが人格を持って、革命に手を貸す、そして革命が終わったとき自らコンタクトを絶つ、という心憎い設定でホロッとさせる。たかだか電子回路の頭脳に人間味を感じてしまう。これが作者の優しさだと思う。実に良い!!
他にも「フライディ」「ヨブ」「悪徳なんか怖くない」「宇宙の戦士」「獣の数字」「メトセラの子ら」「人形使い」「夏への扉」みんな大好き!!
「リングワールド」/ラリイ・ニーヴン [こたきちの図書室]
作者:ラリイ・ニーヴン
宇宙に浮かぶリング状の惑星?というとんでもない設定もユニークだが、探険隊の構成も異星人に美女という取り合わせが面白い。いわゆるスペース・オペラに最新の科学情報で味つけしたエンターテイメントな作品。リング・ワールドの謎解きも面白いが、探険隊の個性の違いによる漫才的なノリが面白い。
ラリイ・ニーヴンは、大変面白くユニークなSFを沢山出しています。中でもジャック・バーネルとの共作があなどれない!初めて彼らを意識して読み漁ったのが「神の目の小さな塵」で、この異星人との戦いは、実にユニーク。ちょっとスタートレック的な雰囲気(あくまでもフンイキ)の部分もありすごく楽しめた。
それ以外にも「悪魔のハンマー」での巨大彗星が落ちた後のサバイバルの凄まじさや、「降伏の儀式」のゾウに似た異星人との戦いもカルチャー・ショックだった。また「魔法の国が消えて行く」での魔法とは”マナ”という物質により使えるという設定も新鮮だった。
どの作品もアイデアがばっぐんに良く料理の仕方が巧み!!いずれもエンターティメント性がある。
「赤ひげ」 [こたきちの映画鑑賞]
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/加山雄三/山崎努
(185分)
山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』を、黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した作品。
若き医師、保本(加山雄三)を主人公として、養生所の責任者である新出(三船敏郎)こと赤ひげと繰り広げられる物語である。原作も読んだが、原作よりもさらに様々な要素を、練りに練った脚本に仕上げていると感じた。
中でもとりわけ印象に残っているのは、新出が不在の夜、養生所の敷地の座敷牢に閉じ込められた狂女(香川京子)が保本の部屋に忍び込んでくる場面だ。何人もの男を殺した娘だが、話をしながら徐々に保本ににじり寄ってくる。その狂気の美しさに惑わされ隙を見せた保本が殺されかける。間一髪で赤ひげに救われるが、この狂女と保本との演技は、ワンカットの長回しであるが、徐々にテンションが上がり凄まじいほどの緊迫感を生み出している。
この作品には見所が沢山あるが、どのシークエンスも妥協を許さない緊張感があり、飽きることはない。まさに日本映画の良心と言おうか創り手の気迫がこもった名作だと思う。
「リリス」(上・下)/ジョージ・マクドナルド [こたきちの図書室]
「エルフランドの王女」/ロード・ダンセイニ [こたきちの図書室]
「ストーカー」 [こたきちの映画鑑賞]
原作:ストルガツキー兄弟による小説『路傍のピクニック』
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー/アリーサ・フレインドリフ
(164分)
政府が立ち入り禁止にした区域ゾーン。しかし、ゾーンには願いが叶うという部屋があると噂されている。このゾーンへ厳重な警備をかいくぐって希望者を案内するのがストーカーと呼ばれる人々なのだ。
この作品では「水」をモチーフにして、独特のアングルと、場面ごとに大きく変化する色合いが特徴的。タルコフスキー監督特有の難解な台詞が続くので、人によっては飽きるかも知れない。とにかく水の表現が忘れられない程印象的な作品だと思う。
〈プリデイン物語〉1~5/ロイド・アリグザンダー [こたきちの図書室]
「タランと角の王」「タランと黒い魔法の釜」「タランとリールの城」「旅人タラン」「タラン・新しき王者」
作者:ロイド・アリグザンダー
いわゆるファンタジーの基本がすべてこの作品にはあります。小学生上級とありますが、大人が読んでも夢中になれるストーリーのある作品です。興味深いのは善と悪、生と死、愛と平和などすべてが対比されていて、なかなか考えさせられる要素があることでしょうか。ただ単にエンターティメントとして冒険だけを追い、見た目の派手さだけしか描かない映像では、真のファンタジーとは言えないと思う。
タランと角の王 (児童図書館・文学の部屋 プリデイン物語 1)
- 作者: ロイド・アリグザンダー
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1972/01
- メディア: 単行本
「ムレムの書」〈タルウェの旅立ち〉/ビル・フォーセット&ニール・ランダル [こたきちの図書室]
作者:ビル・フォーセット&ニール・ランダル
猫キャラクターが人間の格好で繰り広げる冒険一大絵巻とでもいいましょうか…猫だからこその芝居やビジュアルもあり、色気もあり、姑息な陰謀やら暗躍やらこの手の物語にはおきまりの事項が、キャラクターゆえになんやらユーモアたっぷりでいい味を出している。ちょっと病弱な感じの猫とか、豪胆な猫とかキャラクターの多彩さが楽しい。猫型のくせにカッコいい!!
ムレムの書〈1〉タルウェの旅立ち (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ビル フォーセット
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1990/11
- メディア: 文庫
ムレムの書〈2〉クラグスクロウの勇者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ビル フォーセット
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/02
- メディア: 文庫
ムレムの書〈3〉辺境の守護者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ピーター モーウッド
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/05
- メディア: 文庫
ムレムの書〈4〉聖跡を赴く者 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: マシュー・J. コステロ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/08
- メディア: 文庫
ムレムの書〈5〉ティゼールの魔術師 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: マシュー・J. コステロ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1991/11
- メディア: 文庫
ムレムの書〈6〉白いダンサーの祈り (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
- 作者: ジャック ラヴジョイ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1992/03
- メディア: 文庫
「終わりなき戦い」/ジョー・ホールドマン [こたきちの図書室]
ゲド戦記 I 「影との戦い」/アーシュラ・K・ル=グウィン [こたきちの図書室]
作者:アーシュラ・K・ル=グウィン
魔法を使うには本当の名前が必要という設定が新鮮だった。本当の名前、それは例えば竜を支配しようとするならば、その竜の本当の名前を知ればいい。海をコントロールしようとするならば、太古に海が生まれたときにつけられた原初の名前を知ればよい。同じように魔法使いにとって本当の名前は明かすことの出来ないもの。知られてしまうと他人操られてしまうから。主人公ゲドも例外ではない。
何気ない日常の描写が絵画のよに印象的で、物語の語り部としての作者の世界が広がる。「愛」も物語の不変のテーマなら「生」と「死」もまた永遠のテーマなのだ。
「スペルシンガー」(スペルシンガー・サーガ シリーズ〉/アラン・ディーン・フォスター [こたきちの図書室]
作者:アラン・ディーン・フォスター
ジョン・トムときたらしょうもないキャラで情けなくなっちゃうが、ブッとぼけたカワウソのマッジがチンピラっぽくていい。敵と戦うのは鍛えられた鋼鉄の剣ではなく歌が魔法のスペルになるという、この手の物語ではなんとも不安定?な武器であることが面白い。ビジュアルに観せ、音楽で聴かせるといった見せ場ありの洒落たギャグがなんとも滑稽。シリーズ毎にキャラクターの魅力がどんどん増すし、話のほうもかなりぶっ飛んだ展開を見せる。ジョンの奏でる唄には結構知っているものが出てくるので、余計に可笑しい。ジミヘンやビートルズ、ビーチボーイズ何でもありで、敵の魔法使いと戦うのだから、ライヴのバトルというところか。
スペルシンガー (ハヤカワ文庫FT―スペルシンガー・サーガ)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1993/01
- メディア: 文庫
困りものの魔法の楽器―スペルシンガー・サーガ〈6〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/02
- メディア: 文庫
わがままな魔術師 (ハヤカワ文庫 FT―スペルシンガー・サーガ (245))
- 作者: アラン・ディーン・フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
頭の痛い魔法使い (ハヤカワ文庫FT―スペルシンガー・サーガ)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1994/08
- メディア: 文庫
不機嫌な魔界の旅人―スペルシンガー・サーガ〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: アラン・ディーン フォスター
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
「サンダリング・フラッド」/ウィリアム・モリス [こたきちの図書室]
作者:ウィリアム・モリス
この作品には、すっかり感動し、涙がでて困りました!!旅の間にお互いに少年・少女からだんだん大人へと成長して行くのですが、想いはどんなに遮るものがあろうとずっと変わらない!!
サンダリング・フラッド―若き戦士のロマンス (平凡社ライブラリー)
- 作者: ウィリアム モリス
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1995/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
サンダリング・フラッド (1978年) (妖精文庫〈12〉)
- 作者: ウィリアム・モリス
- 出版社/メーカー: 月刊ペン社
- 発売日: 1978/07
- メディア: 文庫
「竜の戦士」〈パーンの竜騎士 シリーズ〉/アン・マキャフリイ [こたきちの図書室]
作者:アン・マキャフリイ
このシリーズは本編だけでなく外伝がなかなかに面白い。いずれも竜の個性がすごく冴えて描かれている。まるで読者にとって竜が身近かに存在するような位現実感がある。
また人間のキャラクターも多彩で明確であり、敵がはっきりしているので解り易い分キャラクターや竜や環境に入りこみやすと思う。物語とキャラクターを楽しめる作品。
竜の戦士 (1982年) (ハヤカワ文庫―SF パーンの竜騎士〈1〉)
- 作者: アン・マキャフリイ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1982/08
- メディア: 文庫
EMERSON,LAKE & PALMER 「TARKAUS/タルカス」 [CDアルバム倶楽部]
「TARKAUS/タルカス」1971年(プログレ)
エマーソン・レイク・アンド・パーマーは、ギターなしのキーボード・トリオ(キーボード/ベース+ヴォーカル/ドラムス)の編成で、このアルバムはセカンド・アルバムとなります。レコードでいえば、A面すべてがこの「組曲:タルカス」で占められています。イントロから衝撃的な展開で、20分あまりあるこの曲を一気に聴かせてしまいます。初めてこのアルバムを聴いた時は、本当に衝撃的で何度も聴き直しました。最初、徐々に高まる緊張感から、いきなり躍動的なリズムがかぶさり、壮大な組曲が始まります。最近はこのような壮大なプログレがなかなか出てこないのが残念です。今、聴いてもこのアルバムのドキドキするような期待感は変わりません。
RORY GALLAGHER 「Stage Struck/ステージ・ストラック」 [CDアルバム倶楽部]
「Stage Struck/ステージ・ストラック」1980年(ロック)
ロリー・ギャラガーは、私の好きなギタリストのひとりです。ストラトキャスターを駆使し、ライブならではのロック・スピリットを感じさせる、そんな豪快なアルバムだと思います。ギター/ベース/ドラムスというシンプルな編成ながら、なんら不足を感じることはない、ノリの良い演奏を聴かせてくれます。ロリー・ギャラガーのヴォーカルも、観客の興奮そのままに、伸びやかに気持ちよく歌っている様子が感じられ、ソロ・パートがライブならではの、楽しさと緊張感をより煽っているようです。私の中では、気づくとふとまた聴きたくなる、そんなアルバムです。
「惑星ソラリス」 [こたきちの映画鑑賞]
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演;ナタリア・ボンダルチュク/ドナータス・バニオニス
(165分)
海の惑星ソラリスの海上ステーションと通信が途切れ、心理学者のクリスが調査に乗り出す。ステーションに到着したクリスが体験する出来事は、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡など、不可解な現象の数々であった。そしてそれは知性を持つ有機体である海が及ぼす影響だった。
SFでありながらあえてSFっぽさを感じさせない独特の重厚さがある。なぜかまったりした空気(液体の空気の様)の中で演じられている気すら感じられるのは私だけだろうか。
また、長い難解な台詞や、原作にはない地球での描写、ともすれば飽きてしまうシーンすら監督の狙いとみえるのは考えすぎか。最後のステーションと海のシーンで色々な考えが浮かぶ。
「銀色の恋人」/タニス・リー [こたきちの図書室]
「キルリアンの戦士」(クタスター・サーガ)三部作/ピアズ・アンソニイ [こたきちの図書室]
作者:ピアズ・アンソニイ
〈魔法の国ザンス〉でおなじみの作者によるSF。三部作ともキルリアン・オーラが共通ではあるが、主人公は変わる。しかしこの面白さはいったい何だ!エピソードの連続といった語り口は、R・P・Gゲームのイベントのように意外性があり、実に楽しませてくれる。人間の視点だけでなく、異星人の中に入っての描写が魅力的。異文化及びそのセックスを扱い、特異な感覚の世界にイメージを重ねるような鮮烈さがあると思う。
クラスター・サーガ〈1〉キルリアンの戦士 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: ピアズ アンソニイ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1991/09
- メディア: 文庫